- 10月
- 2024年11月
前回、「Apple TV、その前に」というエントリーを書きましたが、その後も触る時間が取れず、今日、ようやく少しだけ触る時間ができたのでApple TVをいじってみました。ディスプレイはSharp 45インチフルHD型AQUOSでHDMI接続とし、DENONのAVアンプにデジタルオーディオ出力を繋いでスピーカーシステムへ音を出しました。
まずは無線ネットワークへの接続ですが、当社のシステムでは端末のMACアドレスをAirMacに登録してのアクセス許可としているため、Apple TVを無線ネットワークに参加させるにはMACアドレスを登録しなければならないのですが外からは見あたりません。仕方がないので、1回そのアクセス制限を解除して、接続させてからMACアドレスをApple TV内で確認しました。パスワードだけの無線ネットワークだと簡単だったのかもしれませんが、ちょっと面倒でした。
その後はiTunesとの同期もスムーズにいき、データを転送開始。しかし、私の使っているiTunesに収められている音楽楽曲はミュージックだけで20GBほど。そして、iPhotoのライブラリーも含めるとほぼ満タンになってしまいます。iPodですら80GBを実現している中で、メディアミックスのセットボックスとしての役割を果たすApple TVの内蔵ディスク容量が40GB(実際には32GB程度が使用可能容量)というのは寂しい気がします。
その他、一通りの機能を試した上でのファーストインプレッションとしては下記の通り。
・インターフェースデザインは秀逸
さすがはAppleと言って良いくらい洗練されたインターフェースの美しさは秀でています。Apple Remoteのシンプルなインターフェースとインターフェースデザインで、誰にでも簡単に使用できるように設計されています。特にリビングに進出する際には、「詳しい子供」がいなくても操作ができるというのは、ごちゃごちゃのリモコンが跋扈する中で革命的ともいえます。賛否両論あるようですが、私はこれがAppleの進むべき道だと思います。
・ソファで楽しめるメディアミックス
これまではMacBook Proもあり、iPodもあり、デジタルカメラもあり、デスクにはCinema Displayとスピーカーがありましたが、これらはすべてデスクで完結していました。リビングに行けば高級なスピーカーやアンプなどのオーディオシステムに加え、大画面のフルHD対応ディスプレイがあったにもかかわらず、この2つはまったくリンクしていませんでした。リンクさせようと思えばケーブルを伸ばすなどのことでできなくもないのですが、操作をMac上でしなければならないためあまり現実的ではありませんでした。Apple TVがそれを解決してくれたというわけです。わざわざiPodに移して持って行って接続するほどのモノは持っていないので、より手軽でなければ撮り貯めた写真なども見なかったのですが、これからはちょっと写真を見たり、iTunes内の音楽をソファで楽しむということができるようになります。
・画質がもうひとつ
iTunes Storeで購入した2つのミュージックビデオだけしかすぐに試せるモノを持っていませんでしたが、どうしても45インチフルHD型液晶テレビで見るには解像度が足りません。普段HD DVDやBlu-rayの映像や、地上デジタルテレビを見ているので、とても気になる画質です。ここのところは後に改良されてくるとは思うのですが、本当は「最初に冒険をした人にこそ最良の体験をさせるべき」と思うのです。
HD DVDが世の中に出てきたとき、多くの人が「もうすこし様子を見よう」と思ったのですが、その中でも果敢に投資をしてHD DVDの鑑賞を始めた人たちがいます。その人たちはほぼすべて、その画質や音質に満足し、DVDにはもう戻れないと実感したと思います。それは、それまでのメディアでは体感できなかったことをHD DVDが提供してくれたからです。最初に冒険した人たちは、最初に最良の体験をしたわけです。
つまり、後から買った方が得、ということにしてしまうとだれも最先端を追いかけなくなってしまうのです。
・ジャケット画像をすべて入れたくなる
アルバムジャケットなどの画像がアニメーションするCover Flowは、CDだけに限っても見た目で楽しむことができる仕掛けです。そしてApple TVもこれをふんだんに活用したカタチのインターフェースデザインをしています。それが故に、ジャケット画像がない楽曲はものすごく寂しい感じになってしまいます。私はいわゆるメジャーではないアーティストの楽曲を多く持っているため、ジャケット画像をAmazonなどで手に入れることもできないため、最終的にはジャケットをスキャンするしかなさそうです…。
・ケーブルを付属させるべき
Apple TVには電源ケーブル以外のケーブルは付属していません。購入時にも店員には何も言われなかったので、家に持って帰って開けてから接続できない、ということになってしまう人も多いと思われます。せめて、一番ターゲットとしている層であるHDMIケーブルだけでも付属させるべきなのではないでしょうか。
・Apple Remoteの反応が悪い
私のApple TVだけなのかもしれませんが、正面に本体があったとしても決定ボタンの利き具合が悪く、何回かやり直さなければならないときがありました。Apple TVの内部はOS X(Macを動作させるためのOSとは区別する意味で単に「OS X」とするのが主流のようなのでそれに合わせます)で動作しているということなので、その分の遅延なのか、ボタンを押してから実際に動作するまでにほんの少しラグを感じるときがありました。
・iTunes Storeから直接買えるようになるべき
Apple TVではテレビ番組と映画の予告編にアクセスできますが、それだけにとどまらず、音楽チャンネルにもアクセスできるようになって、そしてそのまま購入できるようになって欲しいところです。特に映画の予告編は、見てそのまま買えるようになっていれば売り上げがかなり伸びること必至です。中身はどうであれ、予告編を見る限りにおいてはどの映画もおもしろそうですよね(笑)
実際問題としては購入をできるようにするとなると、アカウントの設定や、「誰が買うのか」というところを明確にしたり、リビングのように無防備な状態の所に購入できる機器があるのが良いのかどうなのか、という問題が出てきますのでそう簡単ではないかもしれませんが、そこまで辿り着かなければ「リビングの新しい楽しみ方」を提案するには至らないのではないでしょうか。
・ゲーム?
どこかでゲームもできるようになって、Apple Remoteでどう遊ぶんだ、という話があったような気がしていましたが、現在はゲームはできないようです。USで販売しているようなiPod Gameを購入するとできるようになるのでしょうか…?
・インターネットラジオ
iTunesのメニューの中にある項目で「ラジオ」だけがApple TVにはありません。なぜインターネットラジオだけを外したのでしょうか? リビングでインターネットラジオをBGMにするというのも良いと思うのですが。
・かなり熱い
上部の背面付近はかなり熱くなります。まだどこに鎮座させようか決めていませんが、密閉されたところに置くのは危険な気がします。見た目も良いので、ディスプレイの脇にでも置いておきましょう。ちなみに、電源は常に入りっぱなしなのでずっと熱いままです。
・互換性チェック
すぐにチェックできたHDMI切替機と分配機では問題なく動作しました。これからはApple TV対応と書くようにしましょう(笑)
個人的にはリビングのソファではテレビ放送を見るという選択肢以外ができたのはとても大きな出来事で、新しい楽しみ方を模索したいと思っています。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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